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ATTAC関連書籍集

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ATTACの活動を理解するために

『反グローバリゼーション民衆運動: アタックの挑戦』
2001 ATTAC(編) 杉村昌昭(訳) 柘植書房新社
 
『市民のアソシエーション: フランスNPO法100年』 Homo commercans
2003 コリン・コバヤシ(編著) 太田出版  
 
『NHKスペシャル「変革の世紀」(1) 市民・組織・英知』
2002 水越伸, NHKスペシャル「変革の世紀」プロジェクト(編) 日本放送出版協会 
 
『季刊ピープルズ・プラン』 18 (2002年春)
 「【対論】グローバリゼーションと資本規制」−トービン税をめぐって−」 平川均, 海野八尋(著)
2002 ーー 現代企画室 
 本書の中で「【対論】グローバリゼーションと資本規制」−トービン税をめぐって−」と題して書かれた、平川均(名古屋教員)と海野八尋(金沢教員)の論考を取り上げる。
 両者のトービン税への直接的評価は賛否の対を成してはいるが、attacの活動をテコとしてみる時、両者の指摘が非常に近しいものであることは、何とも皮肉である(読んでる途中にほくそ笑んでしまった)。
 共通認識として、トービン税それ自体が有する市場経済に対する限定的な規制力を認めつつ、共に「トービン税に反グローバリゼーション戦略を持ち込む必要がある」と結論づける。白眉を得たり、とはこのことか。本書に収められたこの他の小論も興味をそそる内容となっている、購読を勧める。(吉澤 kattac0号より転載)
『インパクション(131)』 特集:男女共同参画の死角と誤算 146p.〜160p.
「幾つもの映画が可能だ!:」 ATTAC事務局長 ピエール・タルコフスキ (インタビュー 廣瀬純)
2002 ーー インパクション出版会 
 

ATTAC関係者の著作集

副代表スーザン・ジョージの著作

『WTO徹底批判!』
2002 スーザン・ジョージ(著) 杉村昌昭(訳) 作品社 
  今も急激に進行しているグローバル化の流れの、何が問題なのかを知る恰好の入門書。著者はWTO(世界貿易機関)がはらむ数々の問題を明らかにしながら、資本が支配する現代の世界の仕組みまでも見透かしてみせる。佐久間さんの解説も秀逸。
 WTOは、何らの民主的手続きによらず選ばれた官僚らによって方針が決定され、巧妙に「南」の国々を運営・交渉の蚊帳の外に置き、いわゆる多国籍企業の利益を最優先する仕組みを作り上げている。WTOルールは報復的な関税による罰金徴収という形で強い拘束力を持つ一方で、どんな国際法にも従属せず、環境や安全に関する国際条約や、各国の法律や地方条例にも従う必要がない。貿易にとって障壁になるとみなされれば、環境保護政策も、国民の安全や労働者の権利を守る政策も、提訴されて制裁を受ける可能性がある。環境や労働条件に配慮した製品もそうでない製品も同等に扱わねばならないし、様々な安全基準は最低レベルへと引き下げられるのが常だ。水道や教育・保健といった生存に不可欠な公的領域までも国際市場に繰り込みむことは、金のある者だけが選択の権利を持つことであり、未来への選択から政治性を排除する。
 貿易の自由化・民営化という曖昧な表現で押し進められているのは、実際にはジュネーブの密室で巨大企業の利益のために作られた路線であり、あらゆるものの"商品化"であって、人々を泥沼の競争に放り込む資本の怪物だ。それは私たちが望む未来の姿ではない。(島田 kattac0号より転載)
『<徹底討論>グローバリゼーション賛成/反対』
2002 スーザン・ジョージ, マーティン・ウルフ(著) 杉村昌昭(訳) 作品社
 
『ルガノ秘密報告: グローバル市場経済生き残り戦略』
2000 スーザン・ジョージ(著) 毛利良一, 幾島幸子(訳) 朝日新聞社 
 
『食糧と女性: フェミニズムの視点から』 PARC booklet 7 (月刊オルタ臨時増刊)
1998 スーザン・ジョージ, マリア・ミース, ヴァンダナ・シヴァ, マリリ・カール(著) 加藤和恵(訳) アジア太平洋資料センター 
 
『世界銀行は地球を救えるか: 開発帝国50年の功罪』 朝日選書
1996 スーザン・ジョージ, ファブリッチオ・サベッリ(著) 毛利良一(訳) 朝日新聞社 
 
『債務ブーメラン: 第三世界債務は地球を脅かす』 朝日選書
1995 スーザン・ジョージ(著) 佐々木建, 毛利良一(訳) 朝日新聞社 
 
『食糧』 FOR BEGINNERSシリーズ イラスト版オリジナル 19
1983 スーザン・ジョージ(著) ナイジェル・ページ(イラスト) 田中茂彦(訳) 現代書館 
 
『なぜ世界の半分が飢えるのか: 食糧危機の構造』 朝日選書 (257)
1984 スーザン・ジョージ(著) 小南祐一郎, 谷口真里子(訳) 朝日新聞社 
 
『インパクション』 130号 (2002.5.10)
「とにかく、まずシステムに風穴を穿たなければ」
2002 スーザン・ジョージ(著) 廣瀬純(インタビュー) インパクト出版会 
 表題に倣えば、ATTACこそ「風穴の穿たれた組織」といえるかも。私も、「グローバリズム」という名のアメリカ覇権システムに対するオルタナティヴとして「すべての為替取引に0.1%以下の低率課税トービン税)を行うことで投機を抑制し、その税収を国際的に再分配する」という提唱にひかれて、京都での発足集会に足を運んだ一人。
 だが、インタビューを読むと、その「ATTACの創立以来の最重要課題」も内部において必ずしも共通の認識になっているわけではなさそう。それにしても副代表である彼女が、自らの考えは必ずしもATTACの普遍的に共有されている認識ではないといえる組織。まずは、ATTACこそが風穴の穿たれた組織であろう。(真麻 kattac0号より転載)

ATTAC提唱者であるイニャシオ・ラモネの著作

『マルコス ここは世界の片隅なのか: グローバリゼーションをめぐる対話』
2002 マルコス副司令官, イグナシオ・ラモネ (著) 湯川順夫(訳) 現代企画室 
 

農民にして世界的な活動家であるジョゼ・ボヴェの関連著作

『ジョゼ・ボヴェ: あるフランス農民の反逆』
2002 ポール・アリエス, クリスチアン・テラス(著) 杉村昌昭(訳) 柘植書房新社 
『地球は売り物じゃない!: ジャンクフードと闘う農民たち』
2001 ジョゼ・ボヴェ, フランソワ・デュフール(著) ジル・リュノー(聞き手) 新谷淳一(訳) 紀伊国屋書店 
『パレスチナ国際市民派遣団議長府防衛戦日記』
2002 ジョゼ・ボヴェ + 第11回市民派遣団(著) コリン・コバヤシ(訳)  太田出版 
 

労働運動家であるクリストフ・アギトンの著作

『フランス社会運動の再生: 失業・不安定雇用・社会排除に抗し』
2001 クリストフ・アギトン, ダニエル・ベンサイド (著), 湯川 順夫 (訳) 柘植書房新社 
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社会フォーラムを理解するために

『別のダボス: 新自由主義グローバル化との闘い』
2002 フランソワ・ウタール, フランソワ・ポレ(編) 三輪昌男(訳) 柘植書房新社 
 
『季刊ピープルズ・プラン 21』 特集:アジア社会フォーラム (Winter,2003)
2003 ー ピープルズ・プラン研究所 
 

国際金融の問題を理解するために

『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』
2003 グレッグ・パラスト (著)貝塚泉, 永峯 涼(訳) 徳間書店 
『金儲けがすべてでいいのか』
2002 ノーム・チョムスキー(著) 山崎淳(訳) 文藝春秋 
『フェア・トレード: 公正なる貿易を求めて』
1998 マイケル・バラット・ブラウン (著) 青山薫, 市橋秀夫(訳) 新評論  
 
『NHKスペシャル マネー革命〈1〉巨大ヘッジファンドの攻防』 NHKスペシャル
  『NHKスペシャル マネー革命〈2〉金融工学の旗手たち』 NHKスペシャル
   『NHKスペシャル マネー革命〈3〉リスクが地球を駆けめぐる』 NHKスペシャル
1999 相田洋 他 (著) 日本放送出版協会 
 
『WTO: 世界貿易のゆくえと日本の選択』 平凡社新書109
2001 村上直久(著) 平凡社

戦争と平和の問題を理解するために

『戦争をしなくてすむ世界をつくる30の方法』
2003 平和を作る17人(著) 田中優, 小林一朗, 川崎哲(編) 合同出版 
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経済支配ではなく、生活の権利のために

『もうひとつの日本は可能だ』
2003 内橋克人(著) 鈴木主税(訳) 光文社 
『世界を不幸にしたグローバリズムの正体 』
2002 ジョセフ・E.スティグリッツ(著) 鈴木主税(訳) 角川書店 
『チョムスキー 9.11 Power and Terror 』 (DVD)
2002 ー 日本ヘラルド映画 
『ワークシェアリングの実像: 雇用の分配か、分断か』
2002 竹信三恵子(著) 岩波書店 
 
『マネーの正体: 地域通貨は冒険する』
2002 デイヴィッド・ボイル(著) 松藤留美子(訳) 集英社 
 
『エンデの警鐘: 地域通貨の希望と銀行の未来』
2002 坂本龍一, 河邑厚徳(編) 日本放送出版協会 
『エンデの遺言: 「根源からお金を問うこと」』
2000 河邑厚徳, グループ現代(編) 日本放送出版協会 
『サンフランシスコ発・社会変革NPO』
2000 岡部一明(著) 御茶の水書房 
『子会社は叫ぶ: この国でいま、起きていること』
2002 島本慈子 (著) 筑摩書房 
「すでに日本の社会は変質をはじめているのに、その変化がまだはっきりとは見えない。一般には見えにくい変化が、子会社という舞台には先取りで現れている」(『はしがき』より)。著者の島本さんが子会社の取材を通してまのあたりにしたことは、人としての誇りをずたずたに踏みにじられ、使い捨てにされていこの本には、全日空の系列子会社の関西航業を親会社の意向で解雇され、裁判闘争に立ちあがった労働者たちなど、いくつかの生々しい事例が述べられている。それは、まさにいまこの国で起こっていることの氷山の一角と言えるものである。
 この本が胸を打つ理由は、何よりもまずこれらの労働者たちへの著者のあたたかいまなざしであり、これらの労働者を使い捨てにしようとする者への怒りである。著者はこのような現実が、世界的なグローバリゼーションのもとで、わが国において進行する規制緩和の結果だと鋭く告発する。自己責任・市場原理の徹底化が、労働現場においていかに過酷で非人間的な事態を生みだしてきたことか。著者は本書の第二章において、細川連立政権時の平岩研究会報告から現在に至る規制緩和、とりわけ労働法制の変貌についてまとめている。進行する事態を理解するための的確なまとめとなっている。
 働いて生きていくという人間の最も根幹的なところに、グローバリゼーションがどのような影響を及ぼしてきているのか、著者はこのことに正面から向き合うことを求めていると言える。「これは一過性の痛みではない。このままでは社会が変質してしまい、もの言えぬ暗い時代が再びやってくるのではないか」、著者はこのような時代のなかで「人の痛みについての想像力」こそ重要だと結論づける。その通りであろう。同時に、非正規雇用労働者がますます増大するなかで、企業内労組の限界を越える新たな労働組合、労働運動を再建していくことが求められていると言える。(山本純 kattac4号より転載)
『グローバル経済と現代奴隷制』
2002 ケビン・ベイルズ(著) 大和田英子(訳) 凱風社
 

食料の安全保障とスローフードなど

『スローフード・バイブル: イタリア流・もっと「食」を愉しむ術』
2002 カルロ・ペトリーニ(著)中村浩子(訳) 日本放送出版協会 
 
『泥だらけのスローライフ: 自分さがしの農の旅』
2003 WWOOF日本, グレン・バーンズ, 星野紀代子(著) 実業之日本社 
 
『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活』
2003 鈴木猛夫 (著) 藤原書店
 
『ファストフードが世界を食いつくす』
2001 エリック・シュローサー(著) 楡井浩一(訳) 草思社 
『世界の半分が飢えるのはなぜ?: ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実 』
2003 ジャン・ジグレール(著) たかおまゆみ, 勝俣誠(訳) 合同出版  
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『遺伝子組み換え企業の脅威: モンサント・ファイル』
1999 『エコロジスト』誌編集部(編) アントニー・F.F. ボーイズ, 安田節子, 日本消費者連盟(訳) 緑風出版 
 
『有機農業が国を変えた: 小さなキューバの大きな実験』
2002 吉田太郎(著) コモンズ 
 

超大国アメリカのかかえる問題

『アホでマヌケなアメリカ白人』
2000 マイケル・ムーア(著) 松田和也(訳) 柏書房 
 まず先に、白状しとかなきゃならない。
 オマヌケな題名と表紙、かるーい文体に惑わされて、わたくし、この本が出てから約半年間、生協の書店で目にしながら「たいしたことなさそう」と無視し続けていたのだ。しかしそのユーモアの裏には、アメリカの持つ潜在的問題を暴き出す精神にあふれている。「景気が悪い悪い」と言い続けることで、労働者を失業の恐怖に追い込み、反乱する意欲を削いでいる等と言った主張など、もっともだ。第11章の「人民の祈り」など、タダの祈りではない。これは読んでのお楽しみ。
 ムーアは「真の問題はブッシュではなくて民主党だ」と主張する。民主党も共和党も企業寄りである。ビジネス優先党に対する真のカウンターパートが出現すれば、共和党などひとたまりもないというわけだ。
 日本にもかぶせて考えることはできないだろうか。(中西得之 kattac5号より転載)
 ※著者監督による『ボウリング・フォー・コロンバイン』もオススメ。  
『アメリカの国家犯罪全書 』
2003 ウィリアム・ブルム (著) 益岡賢(訳) 作品社 
 
『金で買えるアメリカ民主主義』
2003 グレッグ・パラスト 貝塚泉, 永峯涼(訳) 角川書店 
 
『アメリカがおかしくなっている: エンロンとワールドコム破綻の衝撃』 NHKスペシャルセレクション
2002 大島春行, 矢島敦視(著) 日本放送出版協会 
 

NPO活動のお役立ちブックリスト

『NPO最前線: 岐路に立つアメリカ市民社会』
1999 レスター・M.サラモン(著) 山内直人(訳) 岩波書店 
 
『米国の「非営利セクター」入門』
1994 レスター・M.サラモン(著) 入山映(訳)  ダイヤモンド社 
 
『 ハンドブックNGO: 市民の地球的規模の問題への取り組み』
1998 馬橋憲男, 斎藤千宏(著) 明石書店 
 

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