9月13日:企業のグローバリゼーションと戦争に対抗する
全世界的アクションの日

世界はWTOにNO!という

The World Says No to the WTO September 13:
Worldwide Day of Action Against Corporate Globalization and War

(call for USA by Global Exchange)

9月10日から14日にかけて、世界貿易機関(WTO)はメキシコのカンクンで第5回閣僚会議を行います。多国籍企業の後押しをうけて米国、EU、そのほかの先進国は、「自由貿易」交渉の新ラウンドをたちあげ、企業のグローバリゼーション――人権、労働者の権利、環境保護そして民主主義をさらに蝕む――を企業支配の利害の観点から、拡大しようとしています。

メキシコの大衆的運動とその国際的な協力者たちは、この会合に向けて大規模なデモンストレーションをおこない、企業利益よりも民主主義と人間の尊厳を優先する世界を求めます。世界中の連帯行動は、企業のグローバリゼーションと戦争に対抗する全世界的アクションの日として、9月13日に焦点を合わせています。

わたしたちは、合衆国中の人々に、それぞれの地域社会でイベントを組織して、WTO閣僚会合までの一週間と9月13日に、平和と正義を求めるこの世界的な決起に参加することを呼びかけています。WTOと企業主導のグローバリゼーションという失敗したモデル、軍国主義と「自由貿易」に対して、多様な創造的なやり方を通じて抵抗しましょう。:ティーチ・イン、ビジル、抗議、直接行動、ストリートシアター、抵抗のお祭り、文化イベント、議員や首長とのミーティング、公共フォーラムなどなど。

これらのWTOから脱するための9月のアクションは、平和と正義を求める行動の秋のキャンペーンの火蓋を切ることになるでしょう。それには移民の権利を求め、米州自由貿易圏に反対し、軍国主義と占領に抵抗する大規模な動員が含まれます。

誰の貿易機関か?

WTOは世界の大半の人々と環境を犠牲にして多国籍企業の利益のために作られ、運営されています。「自由貿易」、規制撤廃、私営化、そして特別な企業保護というWTOのなかに祭られた新自由主義の政策は、少数の人たちの手に世界の富を集中する一方で、貧困、不平等、ジェンダー間の不平等と債務の増大を引き起こしています。WTOによって実行される企業のための政策は、労働者同士そして国同士を「底辺に向かう競争」に駆り立てます。

前回、1999年に北米でWTOが会合を持ったとき、何万という人々がシアトルに集まって、「自由貿易」の背後にある本当の政策を暴露しました。つまりそれは、環境を荒廃させ、世界の大多数の膨大な人々のための基本的な権利、保護、そしてサービスを侵食することなのです。

シアトルでの第3回WTO閣僚会合での歴史的な決戦のあとの4年間、わたしたちは、様変わりし、危険にさえなった世界に暮しています。アフガニスタンとイラクを侵略する口実として、2001年の米国に対する身の毛のよだつテロリストの攻撃を利用して、ブッシュ政権は、帝国への道を見境なく探求しつづけています。そこでは合衆国のグローバルな力が、巨大企業のグローバルな展開に結びつけられています。先制攻撃と永続的な戦争状態というブッシュ・ドクトリンは、「自由貿易」を通した経済支配のプログラムと手を携えて進んでおり、そして、それは偶然ではなく、合衆国の悲惨な経済状態を覆い隠しています。

「監視塔国家」

WTOや米州自由貿易圏(FTAA)の合意案のルールのもとでは、公正な労働条件、基礎的なサービスへのアクセス、安全な生産物、きれいな環境を促進するために市場を規制するという政府の役割は、完全に押さえ込まれています。その一方でWTOのルールは、兵器産業と武器取引を守り、助長する「安全保障上の例外」を設けてもいます。現在交渉されている協定のもとでは、実質すべての行政サービス――学校、保健、公共交通機関、水道事業やそのほかの公共事業が含まれる――が企業による乗っ取りにさらされるかもしれません。労働者と消費者の基本的権利と環境保護が、「貿易に対する不当な障害」として投げ捨てられるおそれもあります。WTOとFTAAのなかに祭られている政府のビジョンは、「監視塔国家」――永続的な戦争を基礎に置いた要塞安全保障国家――です。

移民の権利への攻撃

企業のグローバリゼーションは世界中の数百万人の労働者や農民の人生と生活を破壊してきました。多くの人々がますます少なくなる職を求めて、その家、土地、そしてしばしば国を離れることを強いられています。しかし、金と商品の国境を越えた取引を守る貿易協定は、人々の自由な移動を認めているわけではありません。国境には軍が配置され、移民は犯罪者とみなされるのです。数百万の人々が「自由貿易」のせいで(もともと住んでいた場所から)動かされているにもかかわらず、にです。

合衆国で生活する900万人以上の不法就労者が今日、基本的な法的保護と人権を認められず、検挙、拘留、国外追放にいつもおびえて暮しています。WTOとFTAAは移民に対するあたらしい不正をつくりだすでしょう。企業に、人々を輸入して、合衆国のように工業化された国で働かせる権利を与え、その一方で移民たちの母国で低賃金と最低限の労働者保護という状態を維持しておき、合法的な搾取工場のシステムを作り出すことによってです。

もうひとつの世界は可能だ!

わたしたちは一つの選択を前にしています。軍国主義と企業のグローバリゼーションの世界か、それとも民主主義、尊厳、持続可能性、そして協力という基礎に根をおろしたグローバルな連帯の世界か、です。

この秋、わたしたちは、よりよい世界に到達する意思をもった一連の行動とキャンペーンを通じて、わたしたちのビジョンを実現する機会を得たのです。

署名(2003年7月30日時点)

ACERCA
ARISE for Social Justice
Aztlan Media Kollective
BAYAN International-USA
Bolivariancircles.net
Chicago Jobs with Justice--Global Justice Comm.
Coalition of Immokalee Workers
Corazon Cultural Commission
Florida Fair Trade Coalition
Free CUNY
Global Exchange
International ANSWER Coalition
International League of Peoples' Struggle (ILPS-US)
Ithaca Fair Trade Coalition
Higher Grounds Trading Co.
Hitec Aztec Communications Network
Human Bean Company
Labor Notes
Latin American Solidarity Committee of Western New York Peace Center
Marin Interfaith Task Force on the Americas
Mexico Solidarity Network
Nicaragua Center for Community Action (NICCA)
Nonviolence International
The Nicaragua Network
Public Citizen
Queers For Peace And Justice
RANT
SUSTAIN (Stop US Tax Aid to Israel Now)
Texas Fair Trade Coalition
The Tikkun Community
United for Peace and Justice
The United Peoples
Wisconsin Fair Trade Campaign
 

宣言に署名したい組織はメキシコ連帯センターに支持する旨送ってください。msn@mexicosolidarity.org

あなたの地域社会で行動を予定しているなら、Margrete Strand Rangnesに連絡をお願いします。