ジョゼ・ボベって、だれ?
 フランスの農民で、まともな食と農、まともな生活を守るために様々な活動をしてきた。彼を一躍有名にしたのは……
〈マクドナルド解体事件〉
 EUがアメリカ産のホルモン剤肥育牛を食の安全の観点から輸入禁止にしたことに対し、アメリカはWTO 協定違反の制裁として、EU からの輸入食品に100%という報復関税をかけた。ボベの地元ラルザック地方の特産ロックフォール・チーズも、この報復関税の対象となった。
 ボベをはじめとする羊乳農家や市民ら約300 人は抗議のため、工業化された食品供給を象徴するものとして、建設中のマクドナルド店舗に行ってパネルや壁を取り外した。
 だがこれは、彼の活躍のほんの一面に過ぎない。
 若い頃、ラルザック高原の軍用地拡張に抵抗して、軍が買収済みの農地に入り有機農業を始めたボベ。良心的兵役拒否、遺伝子組み換え食品に対抗した有機農法の実践、最近ではパレスティナ議長府で人間の盾となって話題を集めた。いまや、ボベの活動はあらゆる方面に及び、国境を越えて活躍している。一体何が彼をそうさせるのか?
 「もう一つの世界」「もう一つの未来」を目指しつづけるボベと、京都で大いに語ろう!


<もどる>