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京都社会フォーラム

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「もうひとつの京都」をつくりだし、「もうひとつの世界」へつなげよう

〜「京都社会フォーラム(KSF)」への呼びかけ 〜

ATTAC京都

「社会フォーラム」とは?

「第4回世界社会フォーラム」が、2004年1月17日よりインドのムンバイで開催されます。

「社会フォーラム」とは、環境、平和、人権、労働、農業など、さまざまな課題に取り組むNGOやグループ、個人が集まって、グローバル化とのかかわりという視点から、これらさまざまな課題について討論し、経済効率ばかりが優先される現在のグローバル化の歪みを正し、持続可能な「もうひとつの世界」をつくりだすための対案を提示していこうという運動です。

2000年1月にブラジルのポルト・アレグレで始まった「世界社会フォーラム」は、2004年インドのムンバイで第4回となります。最近では、大陸レベルの「ヨーロッパ社会フォーラム」や「アジア社会フォーラム」をはじめとして、「イタリア社会フォーラム」といった国レベルや都市レベルの社会フォーラムも行われるようになってきました。

グローバル化と京都

「新自由主義的(Neoliberalism)」といわれる経済効率最優先のグローバル化の歪みは、南北問題や地球環境問題のような大きなレベルだけでなく、企業の収益増、国際競争力強化のためのリストラや工場の海外流出による雇用喪失、産業空洞化など、私たちの足もとの地域・自治体にもあらわれています。私たちの暮らすこの京都も例外ではありません。

大型資本が地域の外へ流出したり、逆に外から流入することによって、京都の地域経済の安定がくずれ、雇用の破壊や、中小零細企業や商店街の経営難をもたらしています。また、高速道路建設など大型開発が進められる一方で、財政危機を理由にした公共料金の値上げなどで住民生活に犠牲が押し付けられ、養護学校給食の民間委託による「クックチル方式(冷蔵食の温めなおし)」の導入すら行われようとしています。

また、経済的効率を何よりも重視する現在の新自由主義的グローバル化は、各地域の文化的独自性を破壊し、無国籍的な都市にしていきます。歴史文化都市であり観光都市である京都にとって、それはとくに深刻な意味を持っているといえるでしょう。

「もうひとつの世界」へ京都から発信しよう

一方、市民のレベルでは、このような流れに抗するさまざまな創造的な取り組みがはじまっています。これら京都に存在するさまざまな取り組みをつなぎあわせ、ひとつの大きな動きにしていくこと。そうすることによって、誰もが安心して住みつづけられる持続可能な「もうひとつの京都」を創造することができるはずです。それはまた、平和、人権、公正、民主主義を大切にする「もうひとつの世界」の創造にむけたメッセージを、この京都から世界に発信することにもつながります。

希望ある地域と日本、そして世界の未来を取り戻す。その創造的な試みをこの京都から始めましょう。そのために、さまざまな課題に取り組む個人・NGO・グループが横のつながりを強め、お互いの問題意識と知識や経験をわかちあい、討論をすすめていく場として、2004年12月に「京都社会フォーラム」を開催することを、ATTAC京都は提案します。

(最終更新: 2004年1月5日)


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