2007年の第7回世界社会フォーラムは1月20日からケニアの首都ナイロビで開催され た。去年は多中心社会フォーラムとして3カ所で開催され、そのひとつが西アフリ カ、マリ共和国の首都バマコであったが、アフリカだけが世界社会フォーラムを担う というのは初めての試みとなった。
すでに7回を数え、社会的な意義も認知されてきたとも言える世界社会フォーラム であるが、一方でメディアの扱いなども減少しており、これまでのような「注目」を 集めるイベントでなくなりつつあるという見方もある。そうした中で、貧困と債務問 題の中心地とも言えるアフリカでの開催にこぎ着けた意義は小さくない。
一方で、社会運動が全体に弱いアフリカでの開催は多大な困難と問題を伴ったこと も事実である。来年以降の展望や日本での意義も含めて、第7回世界社会フォーラム が提起した課題をまとめて議論してみたい。
※ 終了分はATTAC Kyoto これまでの活動をご覧下さい。